キャンプ場で感じる恐怖感。

kobanashi

例えばこんなことないですか?

皆さんはキャンプ場で何か背筋がゾッとしたり言いようのない恐怖感を感じた事はないだろうか。前日にホラー映画を見て、例えば”13日の金曜日”とか”キャビン”とか、雰囲気をそのまま持ち込んでしまっていたりすると、焚き火中に周囲が気になって、まだ燃えている薪に水をぶっかけて、テント内の寝袋に滑り込んで逃げたりしていないだろうか。(水をかけて急激に冷やすと焚き火台が変形する可能性があるのでおすすめしない)他にも鹿や猿などの動物の鳴き声にびっくりしてドギマギしてしまったり。禁煙中なのにマツヤニの煙の臭いで分からないと、たかをくくり一本たばこを吸ってる時に、トイレに行こうとした嫁に鉢合わせたり!(実話)少し話がそれましたが、そんな経験は無いだろうか?

先日のこと。

先日、友人とのBBQを終えた僕たち家族は、とあるキャンプ場の下見に出掛けた。キャンプの帰りについでに付近のキャンプ場に行き、次に行く場所に選定することがよくある。うねうねした山道を車の窓全開に開け放ち、道中にある別荘や山暮らしの小屋などを眺めて、将来こんなとこに住みたいだの、家々の軒下に積まれた薪を見て、あの家は薪ストーブを導入してるね、いいねなんていう会話で盛り上がっていた。やがてキャンプ場の管理棟らしき建物が見えて、駐車場を降りて向かったのだが、管理棟はもぬけの殻で、中には人っこ1人いなかった。おそらく管理棟の機能を別の場所に移していて、その建物はいわゆる廃屋だったんだろうと思う。娘が少し手前に脇道が有り、キャンプサイトはこちらという旨の立て看板があったという、どうやら僕らは、本来の道を通り過ぎてしまったようで、一同きた道を戻る事にした。車にいくまでに場内マップと書かれた地図を発見した。サイトやトイレ等の位置が表示してあり、ポップな書体の英語を織り交ぜた文字に、水彩画の様な自然の絵が刺しこまれている、とても感じの良い地図だった。期待に胸躍る僕らは、来た道をもどると、やはり娘が言う様に見落としていた道があり、急な坂だったのでゆっくりとキャンプ場に降りて行った。

場内の独特の雰囲気は何か。

坂を下ると狭い林道になる、少しすると木立の間にテントらしき物が見える、サイトがいくつか点在していたが、人影は少ない僕たちは、正式にサイト料金を支払った訳ではないので、奥で車をUターンさせ、来た道を戻った。

その時、右手に白い建物(トイレだろう)が見えた。と同時に背筋が寒くなり、嫌な感じが広がる。山間の谷の地形だからだろうが昼間なのに薄暗いのも手伝ってか、体が震え出した。そのまま一気に坂の上まで車を走らせた。すると恐怖は姿を消し、新緑の綺麗な山道に出たのだった。

恐怖感の正体は、人工物

結論から言うと、トイレだと思われる。別にトイレの小窓から女が覗いていたとか、青白い炎が通り過ぎたとか、そういう話ではない。建物の色が白でどこにでもある四角いコンクリートだったと思う。まず自然の中には、白い四角い建物など存在しない、あのキャンプ場の中のどの物体よりもトイレは強く人工物である。それが原因なのではなかろうか。ホラー映画で考えると、自然のみが恐怖の対象になる映画は少ないのではないだろうか。何かしら人型のもの、人の文化など必ず”人”が恐怖の要因としてあるはずだ。もしこの建物がロッジ風で、いかにも山に存在しそうな建物ならば、恐怖感はかなり和らいでいくはずだと思う。(結局、怖いのは怖いかもしれない)

そう言う意味では、管理棟付近にあった地図の立て看板も、POPな書体が、その後の恐怖感を更に盛り上げた可能性も否定できない。

映画リングで、貞子が井戸から出てこず。森からゆっくり歩いてきたら…いやそれも怖いが、人工物の井戸から貞子を出現させた理由もそこらへんにあるかもしれない。

合わせて言うのならば、”呪い”というものも結局は人間から生まれるものな訳で、熊や猪に呪いなんてものは存在しない

これは僕の超個人的な意見なので何の根拠も理屈もないが、そうかもしれないと思ってくれる人にとっては、なぜ恐怖感を感じるのかを建物のせいにしてしまって、楽しくキャンプを楽しんで頂きたい。僕は、別にみんなを怖がらせたいわけではない事を理解してください。

みなさんの区画サイトに霊的現象が起きない事を祈って。それではまた、バイバイ。

プロフィール
この記事を書いた人

キャンプ歴10年、生涯キャンパーを自称するオヤジ
2児の父
趣味は読書に散歩にDIYと、もちろんキャンプ
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